
米国のOSHA(労働安全衛生局)のホームページ
https://www.osha.gov/SLTC/etools/computerworkstations/components_monitors.html
には、
オフィスなどで過度の疲労や眼精疲労、首や背中の痛みなどを防ぐためのコンピュータステーションの設置の際の注意点が説明されていますが、
その中でモニターの設置に関するチェック項目として、次の3点が挙げられています:
① モニターは使用者の真正面に置き、最低でも20インチ(50.8cm)は離す
② モニターは、ディスプレイのトップラインが目線の高さ、もしくはその下に来るように設置する。
③ モニターは窓に対して垂直に置く
*おそらくまぶしい光(グレア)を受けないような位置に置く、という意味だと思います。
特定のユーザーにモニターの高さを設定するには、高さ調整可能なイスもしくはデスクを購入する、机の上にモニター用の補助台を置く、などいった方法で対応が可能だと思います。

しかし、複数のユーザーが使用するような環境では簡単ではありません。最近出張したカナダ、アメリカの入国カウンターのモニターにすべてアームが使用されていました。高さ固定のカウンター上で、複数のユーザーが使用するためにカウンタータイプのモニターアームが採用されたものだと思われます。
労働者の就業中の健康・安全が重要視されている欧米ならではの光景だったのかもしれません。
日本を含むアジアでも労働安全衛生の観点からもモニターアームの普及を進めていければ、と
考えております。
エルゴノミクスとモニターアームというトピックについて不定期ではありますがこれから触れていければ、
と考えていますのでぜひお付き合いください。