随分かしこまったタイトルと思われた方もいるかもしれません。
実は、このタイトルは、総務省の情報通信白書の内容について
書かれたホームページの項目にあるものです
以下のページになります。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc275120.html
社会のICT(情報通信技術) 化を推し進めることを成長戦略として挙げており、その中の重点分野の一つが、医療・介護・健康です。
病院では電子カルテや会計システムなどすでにICTが導入されているところもありますが総務省の構想はもっと壮大です。
それぞれの医療圏で中核病院と周辺の病院・診療所をつなげるEHR
(地域医療連携ネットワーク)をクラウド化し、広域化、低コスト化、双方化、を実現し、なおかつ、介護施設・薬局・歯科なども含めた ネットワークを構築、および、そのネットワーク間の連携も可能する、というものです。

さらに、アプリを使用してPHR(パーソナルヘルスレコード)を個人と病院・学校・病院
介護室・自治体、などがやりとりする、というのです。
詳しくはこちらでご確認いただけます:
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/jisedai_kiban/iryoujyoho_sub_wg/dai1/sankou5.pdf
非常に壮大な構想ですが、個人サイドからみると、
・薬歴、治療歴、などを薬手帳や自身での記憶だけで管理する必要がなくなる
・異なる診療科のクリニック間、病院と介護施設との間などのスムーズな連携
・PHRによって、セカンドオピニオン外来を受けやすくなる
など、次々といい点が挙げられます。
医療提供者サイドから見るとどうでしょうか?
今まで以上に患者とコミュニケーションをとって、
わかりやすく治療方針や診断結果を伝える必要が出るのではないでしょうか?
患者としては手元にあるPHRの内容を知りたい、理解したい、というのが
自然な流れだと思います。
筆者の希望的な感想になってしまいますが、このシステムができると、
患者と医療提供者との間にIT機器があり、表示されているデータを見ながらコミュニ―ションをする、患者はスマホでそれらの履歴をいつでも確認できる、といったようなシステマティックなフローになるのではないでしょうか?
情報がオープンになることで情報漏洩などのリスクもありますが、
有益なことは多いような気がします。
但し、
その情報を調べ理解するといった医療リテラシーが私たちにも
求められる時代がやってきそうです。
